Z世代とは、1996年以降に生まれた現在の若者世代のことを指します。生まれたころからインターネットのなかに身を置けば、コンマ秒速で飛び交う地球上のあらゆる情報を得ることができるボーダレスな社会に生き、地球規模で起こっている自然や社会環境課題を感じながら生きている世代です。
【Z世代の集中力から研ぎ澄まされた「ありのままの自分で生きる」本質を見抜く直感力】
Z世代の集中力は8秒間あるといわれています。ミレニアル世代の集中力は12秒間。つまりZ世代は8秒間で情報を取捨選択しキャッチアップできる世代です。インターネット上で地球上にある情報や、自然・社会環境課題のなかで生き、あらゆる選択肢を持つZ世代は、自らありのままにより良く生きるための選択を即時にしていく力を身につけたといってもいいかもしれません。自らのありのままのアイデンティティと情報を照合しては、違和感と瞬時に向き合い最良の選択をしつづけることができます。またIOT、ICTを駆使し、直感で何かを得ていくスピード感はミレニアル世代以前と比べてもかなり早いことが分かります。ぐずぐずしていると、Z世代が創造する世界からどんどん取り残されてしまいそうです。(笑)
【SDGsネイティブな理由】
前段でお伝えした背景で育ったZ世代は、特徴として、健康・環境・社会に配慮した食べ物を好む傾向にあるという調査結果も出ています。 生まれた時から地球規模で起こっている自然や社会環境課題を感じながら生きるなかで持った力といえるかもしれません。Z世代は、そのようななかで、良く生きる未来に目を向け、未来への自分のあり方、地球や社会課題を自分ごととして取り組むサステナビリティ思考を持っています。「SDGs」に対して感度が高い「SDGsネイティブ」が多い理由の一つとなることでしょう。
【サステナブルなクリエイティブが教育・生活・消費の軸となる・未来を担うのはZ世代】
2020年度より、小・中・高とすべての教育機関における教育も大きく変わります。新しく設けられる学習指導要領においては、「生きる力」を身につけることを軸とした教育や、持続可能な社会の担い手を育み教育が組み込まれていきます。「SDGs」も教科書に組み込まれていくほか、「探究」「ICT」「IOT」教育などが必須なっていくほか、「ESD」自然環境教育が文科省より推進されています。つまり、「生きる力」を軸としたサステナビリティへの感度が高い世代がこれから社会を担っていく世代となっていきます。「SDGs」を当たり前のように教育・生活・生きる軸に取り入れる消費者が増えていくということです。しかも彼らは私たちが受けていない教育を受けていく。SDGsを使いこなす世代であり、彼らが手本となって未来を切り開いていくことでしょう。
【SDGsネイティブなZ・ミレニアル世代の思考を共有することが、より良い未来を創造する鍵となる】
だからこそ、未来を担うZ世代とともに、これからの社会とSDGsについて、一緒に考えていく必要があります。直感思考が働き、ものすごいスピードで創造していく力を持った世代。自身の持つ「本質」と直感的に削ぐわなければ、自ら創造し、共鳴できる仲間や、一緒に創造できる仲間とすぐに組んでいきます。そのなかには、現在人材育成の観点や、消費においても、まだまだ進化を変えて、時代に切り開いていくことでしょう。
これから劇的に変わっていく思考を持つ世代が増えていくなかで、まだまだこれからの社会を構築していくミレニアル世代やそれ以前の世代は、果たして、これからの採用や販売の対象となるZ世代の感覚を持たないまま、Z世代を対象とした、雇用や消費といったニーズに応えていけるのでしょうか。大きなズレを生じさせていく可能性も孕んでいるのです。 SDGsネイティブなZ・ミレニアル世代の感覚があるかないか。Z世代の思考を持っておくことは、会社や個人が生き抜くための大きな課題とヒントにとなっていくことでしょう。Z世代のSDGsの観点を取り入れ、これまでの自分の生活を見直す必要性がもとめられています。
未来への自分のあり方を社会課題を自分ごととして取り組むサステナビリティ思考、つまり、『Z世代思考』を取り入れたサステナブルなクリエイティビティは、新規事業の企画力を身につけたり、新しい課題解決への気づきを導きます。
参考URL
https://www.criteo.com/jp/insights/ミレニアル世代-vs-z世代/
https://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1189404_1534.html
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2018/ec095202b7547790/ny201810.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm
http://www.esd-jpnatcom.mext.go.jp/about/pdf/pamphlet_01.pdf