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赤ちゃんと古民家体験でできた、新しい帰省先。温かい人とごはんにほっこり【co.minka滞在レビュー】

11月下旬、生後6か月の娘と一緒に、1週間co.minkaで過ごしました。滞在のきっかけは、わたし自身が東京生まれ東京育ちで、昔から田舎暮らしに憧れがあったこと。子どもが生まれてから、子どもに緑が豊かな場所に帰省先を作ってあげたいという思いで、地方自治体が提供しているお試し移住を検討していました。そんな中、co.minkaに住む同僚から「1週間うちに来ませんか?」と誘ってもらい、今回の滞在が実現しました。

 

日中に都内のマンションで娘と二人きりの生活をしていると、何もしていなくても心が疲れることがありました。また、以前体験したお試し移住では田舎の集合住宅でポツンと子育てをしていた感覚もあり、今回はシェアハウスのような、人肌を感じられる環境を求めていました。

co.minkaでの1週間は、時間がゆっくり流れていながらも、あっという間でした。縁側で緑を眺めながらのんびり過ごしたり、住民のみなさんと一緒に勝浦やいすみ、御宿のおいしいグルメを楽しんだり、畑仕事を手伝ったり、温泉に出かけたり。娘も地域の方々にたくさんかわいがられ、緑に囲まれた中で日光浴を楽しみ、貴重な体験をすることができました。

わたし自身も、地域を盛り上げよう、人生をもっと楽しもうと奮闘するco.minkaの住民のみなさんとお話しし、大きな刺激を受けました。また、地元のおばあさんや勝浦の朝市の出店者、食事処を営む方々の温かい人柄に触れ、また会いたいと思う人ばかりです。滞在中に素敵な方たちを紹介していただき、地域の輪に入れていただけて、とても心地よかったです。

今回の滞在で特に印象に残ったのは、「ごはんのありかた」についてでした。野菜やお米が新鮮でおいしい、というだけでなく、生産者さんとの距離が近いことで、こちらもよく味わおうとする姿勢が生まれ、さらにおいしさが増しました。住民のみなさんが使うさまざまな調味料にも刺激を受け、食べながら次はこの調味料で食べてみよう、調理法はこうしよう、と話していると、ごはんの時間がもっとおいしく楽しくなることに気づきました。都心の暮らしでは心ここにあらずで食事をすることが多かったので、こうした楽しみをわたしも日常生活にも取り入れようと思います。

癒しと発見の多い、夢のような1週間を過ごし、これからも何らかの形でこの地域とつながっていきたいです。もう少し子どもが大きくなったら畑を手伝えるかなと妄想が止まりません。子どもの成長を見せに、また行きます!


書いた人:Shiho Miyagi

 

ウェブメディアの会社に勤める30代。サステナビリティ・サーキュラーエコノミー関連事業の伴走支援に従事。東京生まれ東京育ち。大学時代、東日本大震災の復興支援をきっかけに地方創生、社会課題解決に興味を持つ。2024年5月に出産し、現在は育休中。